記者クラブ・記者会見開放問題

摩擦やカオスを恐れるな!

先日のことですが「自由報道協会」の会見をめぐって、いわゆる「記者クラブメディア」(多くの記者クラブは全国紙・テレビ局・通信社のみ)を含めて手続きさえ踏めばどんな人も参加可能とする主催側と、普段記者クラブ主催の会見に慣れきっているせいか、そこでの「一人一問」のルールを守らなかった読売新聞記者が口論となりました(その顛末は動画を含めてBLOGOSの記事で紹介されています)。

顛末について、ひとまずここで多く言及するつもりはありません。ルールを守らなかった読売新聞の記者は悪いけど、その後の自由報道協会側(岩上安身氏と上杉隆氏)の「咎め方」も見ていてあまり良いものではなかったので、どっちもどっちだと思います。

いわゆる記者クラブによる会見が閉鎖的で、官公庁の中に記者クラブがあり、そこでの費用はまったく払わずに一部の記者クラブ加盟社だけがその利用や会見出席を独占しているのはおかしいし、その理不尽に風穴をあけるとか打破するという点では、ネットや雑誌、フリーの記者が中心となって発足した「自由報道協会」には、諸々の課題はあれ一定の「役割」はあるのだと思います。どんな物事も旧来の悪しき慣習や閉鎖性を打ち破る時には、それなりの軋轢やせめぎ合いはつきものだし通らねばならない道があると思うのです。だから、摩擦やカオスそのものを忌み嫌うとかあってはならないとかいう無菌培養的な発想には違和感がある。それ自体は恐れずに、でも内輪の発想だけに陥らない、耳を傾ける謙虚さを忘れない。

たまたま上の例を挙げましたが、これは個人間も含めて他のあらゆることに当てはまると思います。少なくとも、それぞれが本気で少しでも良い方向を向いてぶつかり合う時、多少の摩擦やせめぎ合いはむしろ歓迎すべきだし、真剣な証拠。その意味で「摩擦やカオスは大いに歓迎」なのだと思います。

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記者会見開放は、それ自体が「目的」ではなく職業記者にとって避けては通れぬ「手段」である

昨今、ネット世界を中心として、ようやく一般にも「記者会見開放(記者クラブ)問題」という括りで、その弊害が徐々にではあるが周知されるようになってきた。記者クラブ加盟の所謂「マスコミ」が、この問題の本質や弊害を当然のごとく黙殺してきたことで、問題は、この国で半世紀以上にもわたって何ら変わらず横たわっているにもかかわらず、一般に知られるどころか、我々職業メディアの間でも「触れられざるタブー」として消極的に放置されてきたのは、もはや言い古されてきた「史実」といっても過言ではない。

情報業における絶大な特権組織として、政官との癒着やなれ合いにどっぷりと浸かり記者クラブ所属の大マスコミでの勤務しか経験のない記者たちにとって、この世界でも稀な閉鎖排他組織と内外で抱える問題の本質について、正確に把握した上で開放に共鳴することは、本質を踏まえられる「一部少数派」を除けばかなり至難なことのようである。
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【皮切り?】外務省記者クラブ、官邸より先に岡田大臣の英断で開放へ【単独?】

外務省:大臣会見に関する基本的な方針について

6年前の2003年、当時の民主党代表である岡田克也氏によって、党の会見を、いわゆる記者クラブメディア以外にも開放すると宣言されました。以降、民主党の会見はすべてオープンになっていますが、今回、その民主党が政権を獲得したことで、野党時代からの公約だった官邸会見の開放は、先の通り、政権発足初日から実行されませんでした。

しかし、党代表として最初に記者クラブ開放を宣言した岡田氏が大臣に就任した外務省では、トップである大臣の英断で、抵抗する官僚と官僚的記者クラブメディアの「連合体」を振り切って、大臣会見開放です。今夕、既存開放以外のメディアやフリーランスの事前登録が始まりました。

今後、同様に「開きかかっている」法務省や他省庁に波及することは必至ですね(^^)v

当初は、「官邸が開いて、その後各省庁に波及する」という見方が大半でしたので順序は逆になりましたが、一先ずそれは置いておきましょう。

言っておきますが、僕は記者クラブすべてが害悪とは思いません。いわゆる市民記者の方や評論家などは、“悪の巣窟”一辺倒のように観念論だけで語る向きもありますが、日頃付き合いの深い、記者クラブ所属の新聞社や通信社、テレビ記者たちが、一社では難しいことでも、権力と一致団結して対峙する場面も沢山あることは、かつて自分も記者クラブ加盟の新聞社に属し、その動きを知っている者として重々承知の上です。だから、「廃止」ではなく「開放」なのです。

ただ、本来、常に緊張関係と一定の距離を保たねばならない権力側と、相互便宜や癒着という危うく不健全な関係で結ばれる素地が、その排他&閉鎖性にあることが問題なのです。外務省だけではなく、各省庁や官邸、地方自治体などなど各所でも同様に開放されていけば、権力とメディア、何よりメディア間の競争と緊張関係は一気に増します。

というわけで、日本メディアの夜明け、プロの健全な競争のはじまりはじまり~♪(本当か?)

って、やっとスタートラインができたというだけだけど(^_^;)

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記者会見開放は、アマチュアに突き動かされるのではなくプロ自らが「落とし前」をつけてこそ価値をみる

昨日(9/15)宵の口、発達障害関連の講演を終えタクシーに乗り込んだところで携帯が鳴った。忙しない永田町の喧騒をバックに鳩山側近を自認する民主党の若手議員からである。

「浅利君、明日の鳩山内閣発足の記念すべき“開城”記者会見、無理そうだよ。
平野さん(次期官房長官)サイドが記者クラブと交渉しているんだけど、クラブ側の難色が相当強いみたい。自分も、本当に革命の日になると楽しみだったんだけど。いやはや、残念な実況報告で申し訳ない」

筆者は、今日午後にも予定されている、鳩山内閣発足による官邸記者会見に、プロのフリーランスのひとりとして参加するつもりでいた。

いわゆる“政治畑”ではない記者だからこそ、一般に近い感覚を持ち合わせて素朴な疑問や質問をぶつけられる強みだと自負しているし、健全なジャーナリズムと権力のありようだと考える者として、この日こそ真のジャーナリズムが根付く第一歩になると心待ちにもしていた。

もっとも、記者クラブの「廃止」ではなく「開放」という諸外国では当然のことがようやく行われるまでなのだが・・・この国においては、世界でも稀有の奇妙な慣習が天然記念物的に残ってきた以上、メディア自身にとっての革命的な日になることは確かであり、ここ数代の民主党代表によってそれは約束されていた。

先にも述べた通り、長年フリーランスを中心に幾人かの先達が主張し続けてきた記者会見開放と日本のメディアにおける「真の夜明け」が民主党政権発足のその日に晴れがましく実現することは、もはや既定事実のようであった。

しかし、である。
その革命的な日を翌日に控え、予想外の暗雲が立ち込めてきた。

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民主党政権による記者会見開放は、“かすかに白んだ夜明け”に過ぎない

先ほどまで、週刊誌の選挙取材のため、当落が注目された自民党大物候補の選対本部にいた。
戦後半世紀余り、一時期を除いて続いてきた自民党政権に代わって、民主党政権の発足が決まった。

自民党は、政権の座から野に下り、同時に議員数が激減したが、正真正銘の保守政党として出直す大きな機会を得たと考えれば良く、その意味で、悲観する必要はまったくない。理念を同じくする者で政党を形成するという、本来なら当然のことが今後加速するならば、大変に喜ばしいことではないか。
筆者も、政界再編というシャッフルを経た、理念で集う真の保守政党の樹立は不可欠だと考える。党名も、この際「自由民主党」などという掴みどころのないものから、「保守党」など、明快なものに変更する良い機会でもあると考える。「国のかたち」を明確に持ちあわせる保守政党の存在は、一方のリベラル政党が不可欠であるなら、当然なくては民主主義が成立しえないからである。

この国においても、二大政党制がいよいよ現実のものとなる。
今後は、民主党と、一定期間必要だろうが、解党的出直しを経た自民党により交互に政権を担当することになるだろう。

たとえば米国や英国のように、比較的保守、リベラルとされる二大政党が、時の情勢に応じて審判を受けた結果により政権を担当し、政策を侃々諤々議論して実行の後、その成果と是非を、世論が再び審判する。

これこそが、民主主義の、健全で至極真っ
当な「本懐」なのだ。続きを読む
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記者をしています。

1975年1月北海道札幌市出身。
大卒就職活動時アナウンサーを志しながら在京局などの最終面接で至らず、その後神戸新聞社入社(非記者)。退社後、札幌でFMラジオ帯番組や雑誌編集などを経て2005年よりフリーとして現職。

ニート、ひきこもり、発達障害、DV、虐待、自殺、介護、貧困などメンタル&社会福祉事象全般、付随する教育、労働行政、社会の少数派などが重点取り扱いテーマ。アジア社会文化事情、航空旅客ホテルなども関心が強いです。

スキー(オフピステ)、野営、水辺、筋トレ、カレー&アジアン料理&焼肉が大好き、寒暑&朝夜どちらもOK、どこでもすぐ寝られて飲んで食べることに至福を感じる人好きです。

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