報道

因果な?「勘と直感」の世界

仕事柄、というほどのものでもないかもですし生来そんな感じもしますが、人の細かな所作や表情から何かを見逃さなかったり、直感から何かを掴んでしまったりすることが多い方だと自覚しています。もちろん思い違いや外れることもありますが、大体は、それらを元に取材や調査などで当てたり手繰ったりすれば事実に突き当たって(いわゆる裏取りというものです)「やっぱり」となることが多いです。 それが良いことならまだしも、個人的には当たってほしくないことや知りたくないこと、知りすぎてしまうこともあります。そして「知らないフリ」をして向き合わねばならないこともあります。

「この人嘘ついているな」
「何かを誤魔化そうとしているな」というのも、割とすぐ分かってしまいます・・・(-_-メ

記者にとって、初動での勘や直感、筋読みの鋭さと、その後に事実を突きとめるまでの独自のアプローチや手法は生命線と言っても良いですが、プライベートなどそれ以外の場面では、無駄に勘が働いてそれが当たってしまうというのは厄介なことがほとんどです・・・(-_-;)
僕はお化けが見える能力はありませんが、この無駄な勘の冴え?みたいなものには時々うんざりしてしまいます。

同業者には、業務を通してどんどんその感覚が鋭く研ぎ澄まされてしまって悩んでいる人もいます。
因果な世界・・・(-_-#)

以上、
だからどうしたんだと突っ込まれそうな話の気もしますが、ちょっと思いついたので書きました。
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取材源の秘匿とは?

突然ですが「取材源(情報源)の秘匿」について書いておこうと思います。

よく「ネタ元」という言葉がありますが同じもので、何かの情報を提供した人や物事など出所のことですが、その出所を明らかにできない時が多くあります。

扱う話題の硬軟問わず「ネタ元」が同業者に簡単に分からないようにするためという意味もあるのですが、今日の話はそれとは別個の報道の存在意義に関わることです。

たとえば、
ある企業や団体、政治家など個人の不正を報じる時に「どこどこからの情報です」とその出所まで明らかになると、当然その人や組織を危険に晒すことになります。報道の大きな目的は「公共性のある事実を明らかにすること」なので、事実と一緒にいちいち晒されてしまっては情報提供や取材に協力してくれる人がいなくなってしまいます。
もちろん、情報提供とともにそれが事実なのか確かめるために取材など様々な方法で固めていきます(それが「裏取り」)。

記者はまず「ネタ元はばらすな、守り抜け」と教わります。
世に出さねばならない事実を伝える代わりに情報提供者に不利益を生じさせてはいけない。不利益の最たる例が生命の危険です。「事実」の前では記者は情報提供者の「代理人」です。それこそ体を張って守り抜かねばなりません。

これが「取材源(情報源)の秘匿」といわれるもので
「報道の自由」と本質的に同義とされています。
報道を含む表現・言論の自由は、日本国憲法でも第21条が
根拠条文となり保障されています。

ところが、
仮に裁判になった際、この「取材源の秘匿」が常に認められるかは微妙な所です。
報道が事実という判定がなされる際にその証拠の開示を求められて、そうなると必然的に情報提供者が絡むやり取りの記録(録音や録画、メモなど)の提出を求められるケースが多々あります。報じる側は、取材などで「間違いなく事実」との確証をつかんでいればいるほど「ネタ元」を守り抜かねばならない。取材源が絡んだ証拠は「取材源の秘匿(=報道の自由)」を主張して出しません。

この点をめぐって最高裁まで争われた事例は沢山ありますが、認められたこともあれば認められなかったこともあります。「どこまでが本当か」の認定に絡んで、さまざまな要素が入り込むからだと思います。そのあたりは他の裁判と同じでしょうか。

「事実」に間違いないけれど「ネタ元」を出せないことで敗訴して多額の賠償などを命じられたとしても、「ネタ元」だけは守り抜くというのが記者個人を含んだメディアの本分なのだと思います。

もちろん、一連の話は取材源の情報と報道したことが「公共性を伴う厳然たる事実」だという前提ではあるのですが・・・。メディアの大小や種類を問わず、報道側は明確なガイドラインと自覚と誇りを持ってことに当たることが必須なのは言うまでもありません。

事実であっても常に「公共性があるか」という十分な検証は必須ですし、取材過程のメディアスクラムなどもってのほかだと思っています。

以上です。

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Profile


記者をしています。

1975年1月北海道札幌市出身。
大卒就職活動時アナウンサーを志しながら在京局などの最終面接で至らず、その後神戸新聞社入社(非記者)。退社後、札幌でFMラジオ帯番組や雑誌編集などを経て2005年よりフリーとして現職。

ニート、ひきこもり、発達障害、DV、虐待、自殺、介護、貧困などメンタル&社会福祉事象全般、付随する教育、労働行政、社会の少数派などが重点取り扱いテーマ。アジア社会文化事情、航空旅客ホテルなども関心が強いです。

スキー(オフピステ)、野営、水辺、筋トレ、カレー&アジアン料理&焼肉が大好き、寒暑&朝夜どちらもOK、どこでもすぐ寝られて飲んで食べることに至福を感じる人好きです。

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